ある猫の一生
最近、また昔の漫画を読んでいる。「動物のお医者さん」だ。
- 作者: 佐々木倫子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1996/06/19
- メディア: 文庫
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シベリアンハスキーブームのきっかけとなった漫画である。テレビドラマにもなったことがあるそうだ。
何年かに一度読みなおしたくなる漫画のひとつである。
この漫画の文庫本第6巻の巻末に藤原新也氏が解説を寄せている。題名は「ある風来猫の短い生涯について」。
藤原新也氏といえば、人間の死体を喰っている犬の写真、そして添えられた「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」で有名な作家だ。
解説だというのに漫画本編にはまったく触れず、自身の経験談を語っている。なのに、不思議と漫画そのものが持つ本質を突いているようにも読める。不思議な解説だ。藤原新也氏にしか書けない潔い文章だった。