人の愛し方
どうしてこの本がオレの手元にあるのか、覚えていないんですが…
- 作者: 加藤諦三
- 出版社/メーカー: ニッポン放送出版
- 発売日: 1994/04/01
- メディア: 文庫
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実直に人との触れ合い方が書いてあります。世の中に対して斜に構えてしまっている人、スレてしまっている人には、この本に書いてあることが単なるキレイゴトに見えてしまうんじゃないだろうか。そのくらい真っ直ぐに、人との触れ合い方が書いてある。
この本の冒頭で紹介されている詩をここにも引用します。
アメリカインディアンのおしえ
批判ばかり受けて育った子は非難ばかりします
敵意にみちた中で育った子はだれとでも戦います
ひやかしを受けて育った子ははにかみ屋になります
ねたみを受けて育った子はいつも悪いことをしているような気持ちになります
心が寛大な人の中で育った子は我慢強くなります
はげましを受けて育った子は自信を持ちます
ほめられる中で育った子はいつも感謝することを知ります
公明正大な中で育った子は正義心を持ちます
思いやりのある中で育った子は信仰心を持ちます
人に認めてもらえる中で育った子は自分を大事にします
仲間の愛の中で育った子は世界に愛をみつけます
作・ドロシー・ロー・ノルト/訳・吉永 宏
自分をあるがまま受け入れて許そう、他人も認めよう、許そう、といったことが書かれている。実直であるがゆえに、実践して生きるのは、実は難しい。実直に生きると、利用されたり裏切られたりすることがあるからだ。だから勇気のいる生き方でもある。小狡く生きる人が多い中ではバカに見えてしまう生き方でもある…。
それでも真っ直ぐに、この本は「正しい生き方」を説く。期待に応えてくれない人がいる。それは実はアナタ自身に問題があるんですよ、とこの本は説く。まったくその通りだと思う。
どうしてこの本がオレの手元にあるのかまったく記憶がない。引っ越しのときの本の整理で本棚の奥から出てきた。本の古び方から言ってもオレが買ったものではなさそうだ。
でも、現実に今、オレの手元にあって、この本のおかげでいろんなことに気づけた。子どもと過ごせる時間が増えたこのときに、子どもへの接し方の助言と出会えた。
この縁に感謝してる。