涙腺ゆるいと大変

恥ずかしながら、オレの涙腺はゆるい。映画で泣くことは珍しくない。

「マイノリティ・レポート」でも泣いたし、「ビューティフル・マインド」でも泣いた。最近では「あらしのよるに」でも泣いた。

ここ数年はあまり映画を見ていないけれど、映画を見てオレが泣く確率は高い。


涙腺ゆるいのは昔からだな。なぜだか知らないけれど。

かといって人より感受性が高いとか、人情に篤いというわけでもない。


単純に寂しがり屋なんであろう。


だから「世界の中心で愛をさけぶ」もいろんな人に勧められたけれど、見ていない。普通にみんなが泣いている映画なんか見たら一撃である。体の水分が足りなくなるのは目に見えている。なので見ないようにしてきた。ついでに「いま、会いにゆきます」も同じ理由で見ていない。

一年ほど前、友人たちとカラオケに行ったら曲が流れていないときにテレビ画面が「いま、会いにゆきます」のCMになった。そのCMだけでもうダメだった。トイレに行くふりをして部屋を出た。あの映画は卑怯だ。きいっ!


自宅で一人でダラダラ涙と鼻水を垂らしている分にはいいが、映画館なんかだともう大変である。

一緒に見ている人や周りの人に、いかに悟られないか。いかに涙と鼻水を処理するか。これがもう大変な作業なんである。特に鼻水が大変。さすがに袖で拭くわけにもいかず、かといってティッシュなどを使用すればモロバレである。

もし鼻水を人知られずこっそり処理できるツールが発明されたらノーベル賞をあげてもいい。風邪や花粉症の人も使えるからヒット間違いなし。

誰か作って。