孤立した人達

奈良市の小学1年の女児が連れ去られ、殺害された事件で、奈良西署捜査本部は30日午後、わいせつ目的誘拐の疑いで、毎日新聞販売員、小林薫容疑者(36)を逮捕した。奈良県三郷町の自宅マンションを家宅捜索し、女児の携帯電話やランドセルなどを見つけた。11月17日の発生から44日目。捜査本部は殺人容疑などでも追及するとともに、動機解明も目指す。

ようやく犯人が捕まり、ほっとした人も多いと思います。


でも犯人は何を求めていたんでしょうか。犯行声明をメールで送る行為にしても、捕まえてほしかったんじゃないかと思えます。もちろん被害者側にしてみれば残忍な行為としか受け取れないでしょうが、犯人側にすれば自分を止めてほしかったんじゃないか。そんな気がします。


今回の事件のような悲しい事件を減らすにはどうすればいいのか。池田小事件やこの事件にしても、犯人は社会から孤立してしまった人達だという共通点があります。社会から外れてしまった人達に社会のルールを説いても意味がない。包容力のある社会を作ることがこういった無残な事件を減らす一番の方策です。犯人を憎んだり幼女趣味を持っている人達を排斥したりしても意味がないことを肝に命じておきたい。


犯人が捕まったことで犠牲者の家族の方々が少しでも安心できることを願います。