ダメなタイプ

企画持ち込みをする人たちの特徴。それは下手に頭がいい


基本的に試算をしてこない人が多い。そして試算をしない理由が「まったく未定で白紙状態だから試算しても無駄」という発想なのである。


まったく新しい企画なのだから、わからないことが多い。わからないことだらけだ。当然のことだ。そんなことこっちも承知している。


しかしそれでも店をやるなら一日の顧客数が10、20、30、50、100の場合、席数が10、20、30の場合、平均客単価が1000、2000、3000、4000、5000の場合、として5×3×5の75通りの試算をやればいいのだ*1。そうすればどのくらい集客が必要か、店舗としてどういう条件の物件を探す必要があるか、客単価から価格をどのように設定すればいいか、どの価格帯の商品に力を入れればいいか、などの見通しが立ってくる。そしてそれをメンバーで具体的イメージとして共有できるのだ。


しかし彼らはそれをしない。「どうせ後で無意味になる」と考えて試算をしないのだ。


アホかっ! (#゚Д゚)


後で無意味にはなる。プロジェクトが進んで実際のデータが出てくるにつれて試算データは否定されていく。あるいは意義が失われていく。それは確かだ。

しかし最初の段階の何もない時点で、みんなの意識を共有するために試算データは非常に重要なのだ。というか必須。


「いろんなケースを想定して、すべての組み合わせの試算を持ってきてください」って言っても持ってくるヤツはほとんどいない。「試算のやり方がわかりませんでした」と言うヤツがほとんどだ。


やり方も何もない。ただ想定できる仮定を洗い出して、全部の組み合わせを作って、計算するだけなんだ。頭を使うところなんかない。わからないもなにもない。頭じゃない、手を動かせ

「仮定の洗い出しがどうすればわかりません」と言うヤツも多い。そんなの、頭に浮かんだことをそのまま書けばいいんだ。全部洗い出す必要なんかない。パッと浮かんだことを書き出したら、それを組み合わせて計算すればいいんだよ。だいたい作業が終わるまでにさらに気づくことがあるから、計算が終わった時点で増えた仮定を組み入れてもう一度計算するんだ。その内手に負えないくらい仮定が膨らむから、そしたら優先順位をつけて優先順位の低い仮定は外していけばよい。


企画を持ってくるヤツって、どうしてこう手が動かないのだ?早くボケるぞ、それじゃ。


それから企画を進められない人に多いのが「正解がある」と思い込んでいるタイプ。


企画に正解なんざないのである。成功条件があって、それをいかに満たすか。それだけの話だ。そして成功条件を満たすまでの道はまったくないこともあれば、複数あることもある。どこかにひとつだけ正解があるというもんじゃないのだ。


予知能力なんかないのだから、暗中模索しながら少しでも成功条件を満たす最大の努力を続けていくしかないのだ。自分が信じたオッズに時間とお金と手間をベットし続けるのだ。後は玉がそこに落ちるかどうか。それは誰も知らないのだ。


.....( ̄◇ ̄;)


新入社員の世話してる気分だ。たまにはダイヤの原石に巡り合いたい。

*1:こんな基本的な試算もしないヤツが多いんですよ (ノ△・。)