機械で昔を思い出す

今日、ちょっとしたファイルの持ち運びのためにUSBメモリを買った。

ELECOM USB2.0フラッシュメモリ 512MB レッドシルバー MF-AU2512RS

ELECOM USB2.0フラッシュメモリ 512MB レッドシルバー MF-AU2512RS

512MBで3000円弱。安い...


初めてパソコンなるものを見たとき、搭載メモリは32kb〜64kbであった。(メガじゃないぞ。キロだぞ。)

ハードディスクなんてなかった。フロッピーディスクもまだ高価だった。5インチのフロッピーディスクが1枚1000円近くだったから買えなかった。カセットテープに記録してたな。


カセットテープは使ってるとえらい音がしてた。ピーギャギャギャギャギャピーなんて音がしてた。
フロッピーディスクのカターンタンタンタンタンという軽い音に憧れたもんだ。

いつだったか、メモリ1MB搭載!なんてパソコンが発売された。たしかPC-9801だったはずだ。1MBなんてどうやって使うんだろう、と不思議だった。いまや搭載メモリは1GBくらいが普通。1000倍である…


知識として、M(メガ)の次はG(ギガ)だと知ってはいた。しかしよもや日常的に使うことになるとは想像もしていなかった。


いろんなバスもインテリジェンスになって、設定作業なんか今はまったくいらない。IRQの割り振りに四苦八苦したあのころ。I/Oポートが重複しないように気を使っていたあのころ。あんな作業が必要な時代にもう戻りたくはないけれど、白状するとあの作業は楽しかった。自分の知識と勘に頼って安定動作する設定を見つけ出すあの作業は一種の職人芸だった。


まあ現在でもある種のバグを見つけ出すのは職人芸と言える。いつまで経っても職人芸的な技術というのは必要なんだろうし、無くなりもしないだろう。なにせ作っているのが人間の使うシステムなんだから。理屈で割り切れない部分は未来永劫なくならないだろう。