マインド・コントロール

 女子大生は保護された際、精神的に激しく動揺しており、警察の事情聴取にも当初は「自分の意思で部屋にいた」と説明。入院治療をしばらく続けた後、府警に再度事情を聴かれたところ、「怖くて逃げ出せなかった。男にマインドコントロールされていた」などと話したという。
Sankei Web 社会 女子大生を監禁2年 大阪府警、妻らと同居の男逮捕へ(08/30 19:00)

マインド・コントロールされていた」って本人が話したのか?そんなバカな。マインド・コントロールされていたって自覚するにはマインド・コントロールされていた期間の自分を客観的に見ることができるってことだぞ。それができるってことは、客観視するための精神的な土台ができたってことだ。「入院治療をしばらく続けた」だけでそんな状態に回復するのか?

マインド・コントロールを解くっていうのは、実は新たにマインド・コントロールを施すのとほとんど変わらない。世の中には絶対的な価値観なんてないんだから、極論すりゃ、学校の授業や企業の社員教育なんてのもマインド・コントロールと言えばマインド・コントロールなんだ。

マインド・コントロール自体、すごく悪いもののように思われているけれど、良いマインド・コントロールと悪いマインド・コントロールがあるだけで、マインド・コントロール自体は絶対悪じゃない。


暴力によって監禁状態にある人たちを救い出すための現実解ではあるだろうけれど、この事件の被害者は公的機関によって"監禁事件の被害者"としてマインド・コントロールされただけに思える。