永田氏ここにきて辞職

 永田氏の進退について、前原氏は三十日に永田氏に電話し、辞職を促した。鳩山氏も三十一日午前、永田氏と都内で会談し、辞職を重ねて促し、応じない場合は再処分に踏み切る方針を伝えた。永田氏はその場では応じなかったが、前原氏が辞任の意向を固めたのを受けて、辞職する意向を党側に伝えた。

いろんな意味で政治家として無能だと世間に晒し続けての辞職。永田氏は民主党にとって最悪のシナリオを実行してしまいましたね。

永田氏が政治家として致命傷なのは「自分にとって都合のよい情報を信じる」という点です。

偽メールを信じたのも本物であれば自分にとって武器になるからです。そしてそれを否定する事実があるかもしれないのに探そうとしなかった。

そして信憑性が疑われても「自分は信じている」と言い続けました。信用できる情報だから信じたのではなく、信じたい情報だから信じたのです。

偽メール問題が長引けば前原代表の辞任にまでつながると、問題発覚当初から言われていました。結局それが現実になるまで永田氏は辞職しなかった。*1

永田氏は一貫して信じたい情報を信じ、信じたくない情報を否定してきました。このタイプの人が政治家や管理職をやってはダメです。




しかし、信じたい情報を信じて、信じたくない情報を忘れるというのは意外と誰でもがやってしまうことです。もちろんオレも。無意識にやっているときもありますし、あまりに辛くてやってしまうこともあります。信じたくない情報を忘れてそのまま気づいてもいないこともあったでしょう。


永田氏の件は他山の石としたい。

*1:というかこのタイミングで辞職する必要があるのか?ここまで来ればあえて辞職しない方が信念があると思えるが、他人の辞職を受けて自分も辞めるなんて。前原代表を辞任させるために粘っていたとしか思えない。