最近には珍しい

しかし政府は、米軍が認めていないからとばかりに劣化ウラン弾の使用など一切想定せずに派遣を強行。市民団体の測定を信じる必要はもちろんないが、自分たちで独自に放射線量を調べる姿勢の気配も見せない。そうした動きに対して「通常の300倍もの放射線だから危ないに決まっている」と思い込むだけで、線量と障害の関係を本格的に考えようとしてこなかった派遣反対派は、いざ派遣が決定してしまうと、自衛隊員の安全確保のために必要な具体的方策の実施を政府に求めるだけの被曝の知識を持ち合わせていない。そんな両者の狭間で実行されるイラク派遣は、正しいか正しくないか以前に、不幸だとは言えまいか。(武田 徹 ジャーナリスト)


すごくバランスの取れた冷静な記事だと思います。新聞記事を読んで共感したのはいつ以来だろう。


数字の根拠、信憑性、比較対象を掲載して読んだ人が納得いく内容になってる。このレベルの記事がもっと増えれば大衆も正しい議論ができるようになっていくんじゃないだろうか。


マスコミは「オレ達が世論を作る」なんていう時代錯誤の意識をそろそろ捨てるべきじゃないかと思う。政治家が選挙によって民意を問うように、情報操作のない新聞記事によって民意を問うべきじゃないか?



特に朝日新聞には統計記事の数字や表現に恣意的な操作が多く見られる。読ませる数字を作るのはいい加減に控えてもらいたい。