また一つ進む安全対策

車にはねられた歩行者がボンネットに頭をぶつけて死亡する事故を減らそうと、国土交通省は保安基準を改正し、衝撃を吸収するタイプのボンネットの採用を義務づけることを決めた。計画では、モデルチェンジする乗用車などを対象に05年度から新基準を適用し、10年度にはすべての新車を対象にする。ここ数年、交通事故死亡者の約28%は歩行者で、うち約6割が頭部損傷が死因となっている。同省は新基準で、歩行者の死亡者数を約5%減らせると見ている。あわせて、同省は来春から、車体の衝撃吸収度を5段階で格付けして公表する。

こういった安全対策はメーカー主導では進まないので、行政が主導しないとまったく進まない。

車を買う側にすれば人を轢いた場合の死亡率なんて知ったことじゃないし、なによりたいがいのドライバーは自分が人を轢いた場合のことなんて考えて車を選んだりはしない。だからメーカーは人を轢いた場合の安全対策よりも機能性、デザインを優先せざるを得ない。


今回、ようやくボンネットの衝撃吸収度について改善されたわけだけれど、個人的にはカンガルーバーをさっさと廃止ほしいと思う。あれだけデザインとしてしか機能しなくて、事故の際の死亡率をあげるものもないと思うんだが。