眉に唾して

また、宅間被告が法廷で発言しようと準備していた便せん3枚には、「子どもに謝ってほしい」とコメントした遺族について「この人の人格や悲しみが伝わってきた」などと書かれていたことを明かし、「謝罪につながる内容だっただけに発言させてやりたかった」と語った。


付属池田小事件の宅間被告は死刑判決を受ける裁判で用意してあったメモを朗読させろと騒いで退廷になった。弁護団はメモの内容には謝罪を含んだ内容があったので、ぜひ読ませてあげたかったとコメントしているそうだ。元記事がどこかわからなくなってしまいました。



弁護団が言ってることだから、誇張が入っているとしても、本当に謝罪の言葉が盛り込まれていたのであれば、発言が許されていたら、という思いはある。


しかし、そういった発言をするには今までにふさわしい時と場所があったはず。死刑を言い渡される場でそれを読む、ということ自体が謝罪が目的ではなく、単なる破局的ナルシズムなんではないかと思われる。


この事件があった当時、オレは羽田空港でニュースを見て近所だということにぞっとした覚えがある。もし自分の子が犠牲者だったとして、オレは宅間被告を許せるかと問えば、おそらく一生許せないだろうと思う。そしてその怒りそのものがこういう事件を引き起こす一因じゃないかとも思えて、何か寂しい思いがぬぐえない。