暖かくなってきたが、涼しくなった

今仕事で行っている会社には小中学校が同じだった幼馴染がいる。あらかじめ知っていたわけではなく、行き始めてから社内で10年ぶりに出会ったのだ。

その幼馴染のAは、このゴールデンウィークに沖縄に行ってきたそうだ。自転車持参で。(笑)


自転車で沖縄一周という計画だったらしい。しかし初日から体調を崩し、最初は民宿のようなところに泊まったそうだ。


この民宿で事件は起きた。


熱が38度を越えていたAは、体調がよくなるのを祈ってずっと寝ていたらしい。しかし夜の11時を過ぎたころから、隣の部屋のヤツが壁をドンドン叩きながら「おーい。おーーい。」と叫びだしたんだそうだ。うるさいと思いながらも高熱で動けなかったAはひたすら我慢した。すると今度は反対側の隣までが壁をドンドン叩きながら「おーい。おーーい。」と叫びだした。これはシャレにならない。体調がよくなるどころではない。そう思ったAは隣に一言言うために高熱の体に鞭打って起き出した。

「体調が悪いので静かにしてもらえませんか。」と言うために隣の部屋のドアをノックしたAはそこで気がついた。さっきまでの声も、壁をドンドン叩く音も聞こえなくなっていた。

しかし体の重いAはせっかく起きだしてきたんだからと思い、隣の部屋のドアをノックし続けた。しかし返答はなかった。おかしいとは思いつつ、ドアのノブを回してみると開いていた。


そしてドアを開けたAが見たものは…


そう、ご想像の通り。


誰もいなかったのである。そして反対側の部屋も確認してみたが、やはりこちらの部屋にも誰もいない。


そして自分の部屋に戻るとまた