車田正美の謎

小学生のころ、近所の自治会の古紙回収を手伝っていた。その中に少年ジャンプがよく混じっていたので、回収のトラックが来るまでよく読んでいた。

当時連載されていたのは始まったばかりの「キン肉マン」や「すすめ!!パイレーツ」、「コブラ」、「テニスボーイ」なんかがあった。そしてそんな中に「リングにかけろ」があった。「Dr.スランプ」はまだ始まってなかったんじゃないかな。

調べてみると、1979年か1980年あたりのようだ。

初めて読んだ「リングにかけろ」はギリシア十二神編だった。いきなり影道総帥が出ていて、塔の中に忍び込んできた怪しいヤツと対峙していた話だった。読んでいた当時、オレは完全に忍者物だと思った。まさかボクシング漫画だったとは。

何もかもが型破りだったこの漫画、名作と呼んでいい。

謎が多い漫画でもあった。

1. なんで発電所で電気殴ってたら必殺技ができるの？
2. ブーメランスクエアの反対に回る力はどこから？
3. 石松どこまで飛ぶの？*1どうやって回ってるの？*2
4. 主人公、最終回寸前までアッパー知らなかったの？
5. 体育館の場外まで吹っ飛ぶほどのパンチ受けたらフツー死なない？
6. っていうか殴られた場所でそのままミンチじゃ？
7. っつーか殴った方も…
8. 太陽の塔を壊さないでください。
9. 書き切れません

などなど、ツッコミどころミステリー満載。つくづく名作であったなと思う。

リングにかけろ (1) (集英社文庫―コミック版)

「リングにかけろ２」まで出てます。

リングにかけろ2 23 (ジャンプコミックスデラックス)

*1:ハリケーンボルト

*2:スパイラルタイフーン