なんてこったいオリーブ!

なんと1年に一、二冊くらいしか最新巻が出ない「ヒストリエ」と「鈴木先生」が出てるじゃないかっ!

ヒストリエ(4) (アフタヌーンKC)

ヒストリエ(4) (アフタヌーンKC)

エウメネス、かっこいいなー。岩明均の書く主人公は飄々としたキャラが多い。寄生獣、七夕の国、ヘウレーカ、そしてこのヒストリエ。みんな野望に燃えるでもなく、ただ目の前の状況に対応して一人の生を懸命に生きてる。

四巻の最後でやっと一巻につながった。まるでベルセルクのようだ。そういえば四巻の最後で出てきた生物研究所のおっさん、どう見てもベルセルクのキャラなんだけど、岩明均三浦建太郎って交流があるのか?


鈴木先生(3) (アクションコミックス)

鈴木先生(3) (アクションコミックス)

相変わらず自分の煩悩と戦いながら、それでも教師として奮闘する鈴木先生


「あの子は誰が好きなんだろう?」


誰もが思ったことのある悩みに生徒みんなが大騒ぎ。鈴木先生ですら振り回されて、あげくに腹まで壊してしまう。あっはっは。オレにもそんな記憶あるぞー。(恥)

どんなに平凡なよくある悩みでも、自分の問題となるとそれは地震だの交通事故だのよりもはるかに大事件なのだ。


それにしても流れがちょっとマンネリ化してきてるような気もする。


「つながる… つながる… 全部つながる!」


人って辻褄さえ合っちゃえば不思議と納得してしまう。そこに理不尽が隠れていたり、まったく事実が含まれていなかったりしても信じ込んでしまう。「鈴木先生」の登場人物たちもしばしばそんな状況に陥っている。読んでてバカだなーと思ったりしてるけど、実はオレ自身も気づいてないだけでやっちまってるんだろうな。(恥)


それにしても「あぁあるある」と思わせる出来事と「あぁいるいる」と思わせる登場人物。この作者の観察眼はすさまじく鋭い。