第二次ネットバブルでしょうか

最近のネットの状況はどうなのか、と気になってきたのであります。自分で久々に本格的にWebサイトを立ち上げたということもありますし、ツールが揃って安定/導入しやすくなってきているので環境が整いつつありますし、バブルがまた来るのかと思えるほどネットで何かやりましょうと声を上げる人が目につくということもあります。

もうネットは成熟期に入ってきていて構造も安定してきているし、小さなベンチャーがどっかーんとブレークしてアメリカンドリームということも無くなってまいりました。だからまあ一消費者としては充実したサービスを安価に利用できていればそれでいいか、という姿勢で特に情報収集するでもなく、最先端のサービスやシステムを評価してみるでもなく、自分で何か開発してみるでもなく、ノホホンとここ数年を過ごして参ったわけでございます。

そろそろちょっとリハビリしておかないと次のビジネスチャンスを食えないな、と思い始めたわけでもあります。


そこでチラホラ目につくのがセカンドライフ。サイトから概要を抜粋してみましょう。

概要

バーチャルワールド Second Life は、すべてユーザーが創造し発展させてゆく、永続的な 3D オンライン スペースです。 巨大で急速に拡大していくこの世界では、想像できるあらゆるものを創造し実現できます。 内蔵のコンテンツ クリエーション ツールを使って、リアルタイムで他の住人と協力して、想像できるものを何でも作ることができます。 詳細にこだわったデジタル ボディ (「アバター」) により、豊かでカスタマイズ可能なアイデンティティが作れます。 膨大な数のコンピュータのネットワークで実行され、人口増加とともに拡大するパワフルなフィジックス シミュレーションによって、あなたは深いインタラクティブな幾万エーカーにも広がる本物そっくりの世界に完全に入り込みます。 3D コンテンツを設計し販売する能力と、土地とマイクロ通貨 (実際の現金に交換可能) を所有し開発する能力とを組み合わせ、Second Life に本物のビジネスを構築することができます。

要するにバーチャル人生のゲームなわけですな。*1ゲーム内の経済システムとリアルの経済をつなぎ合わせて、現実のビジネスまでできるというのが大ウケの模様です。アメリカではすでに専門業者たちの鼻息が荒いとか、口臭が臭いとかいう噂です。

ブログブームが来て、口コミマーケティングが流行り、SNSが台頭してきてアメリカではMySpaceが日本ではmixiが実権を握り他が割り込む余地がない。じゃあ次に来るビッグウェーブはなんだ、今度は乗り遅れねーぞコノヤロー、次の王様はオレだとばかりに鼻息荒く獲物を狙う肉食動物がそこかしこに散見されます。静かに隠れてないと獲物逃げちゃうよ。


ここでオレ様が予言しておいてあげましょう。


1年で廃れるよコレ。

  • ブレークすらしない … 70%
  • ささやかにブレークするが3ヶ月〜半年でフェードアウト … 40%
  • 大ブレークするが1年で沈没 … 20%
  • 大ブレークし、誰もが知っているメディアと化ける … -30%


資金を投入する予定の方々は一年で回収できないプランは全部捨てるようにしましょう。


こんな生産性のないシステムに普遍性があるわけなかろう。ブームが来れば一時的にユーザー数は増えるでしょうが、1年で冷えます。冷えた後に残るのは暇で金も人生経験も権力もないゲーマーばかりだよ。そんなの相手にビジネスしたってロクな収益上がるわけないでしょう。もちろんゲーマーに特化したサービスなら生き残れるだろうけど、セカンドライフ内のプレーヤーしか相手にできないビジネスなんて魅力ないでしょうに。他に投資した方がマシって状況になるよ確実に。


みんな忙しいしゲーム以外に楽しいことはいっぱいある。そんなにマーケット膨らまないよ。


アメリカの状況を見て「これなら日本だって!」って考えてるお馬鹿さんもチラホラいるようだけど、日本じゃウケないよ。

だいたい基本的に人口が違うでしょうに。

でもって、日本人はセカンドライフみたいな創造するゲームは苦手なの。「やりたいことをしてください」じゃ動けないのよ。UO見てごらん。社会からドロップアウト気味なプレイヤーだけで盛り上がってるでしょう。日本人が好きなのはドラゴンクエストみたいに道が敷いてあって、選んでいけばサクサク進むゲームなの。価値基準を決めてあげないと進めないのよ日本人は。


っつーわけでセカンドライフが次のビッグウェーブだ!って考えてる人は今すぐ目を覚ました方がよろしいです。


もちろん金があって知恵のないみなさまがバブル時代さながらの乱痴気騒ぎを繰り広げて、お金をガンガン世の中で回してくださると経済社会の一構成員であるオレも多少は潤うかもしれませんので止めようとは思いません。むしろ大歓迎でございます。


ヘ( ̄▽ ̄ヘ)(ノ ̄▽ ̄)ノ ア、ソーレソレソレ!

*1:それにしても頭の悪い文章だ。理解してもらおうという姿勢のカケラもない。