セックスで愛を計る人

男もバージン=六笠由香子

 先日、ある酒席で30代の男性Aが童貞と判明して大騒ぎ。交際相手はいるが、童貞を捧(ささ)げる女性は選び抜きたいんだとさ。これには皆ビックリ。彼は言わばオタク系で、ゲームなどで仮想恋愛を楽しみ、生身の女性にはすぐ幻滅するらしい。酔ったオヤジは「オレももっといい女に童貞捧げれば良かったよ」と茶化(ちゃか)したが、童貞って捧げるもの?
MSN-Mainichi INTERACTIVE オバさんの逆襲

毎日新聞、相変わらず腐っていっております。こんな偏見にまみれた駄文をよく載せたな...

人それぞれの事情もあるから、一生童貞だって別段かまわないが、Aのような現実逃避型は困る。これも少子化の一因か。

どう困るんだ。

「一生童貞だって別段かまわない」と言っておいて「現実逃避型は困る」ときて、「これも少子化の一因か」と子どもを作らないことを非難している。何を言いたいのかさっぱりわからない。

少子化は社会の構造的な問題だ。個人に原因を求めるような問題じゃない。

だいたい、現実逃避型でもないだろう。ちゃんと交際相手はいるんだから。そして男性Aは「子どもを作らない、いらない」とも言ってない。現時点で童貞だというだけだ。

 人間は、男女を問わず相手とのコミュニケーションによって関係を深める存在である。その過程では当然傷つくことも多い。仮想恋愛じゃ心も痛まぬが、所詮(しょせん)作り物。ウソよ!

六笠由香子というライターはバカである。


自分勝手な価値観で他人の趣味をウソ呼ばわりである。


そして勝手に妄想を膨らませて、その妄想を根拠に男性Aを非難している。

  • 童貞 → 子どもを作っていない → 少子化の原因
  • ゲームなどで仮想恋愛が趣味 → 真剣な恋をしていない
  • オタク系で、ゲームなどで仮想恋愛を楽しみ、生身の女性にはすぐ幻滅する → 濃い人間関係を嫌う人

全部、六笠由香子が偏見を元に勝手に連想したことで、男性Aは少子化の原因ではないし、真剣な恋をしていないということでもないし、濃い人間関係を嫌っているともいえない。

むしろ真剣に恋愛を考えているからこそ童貞を守っているとも解釈できる。濃い人間関係を育んでいるからこそ疲れて仮想恋愛にハマっているとも解釈できる。濃い人間関係を作りたいが、能力的・性格的にできないだけかもしれない。

男性Aが実際にどうだかは知らないが。


実際、男性Aに会うとオレ自身も六笠由香子と同じ感想を持つのかもしれない。しかし六笠由香子はプロとしてこの記事を書いている。人を見下した態度、そして六笠由香子自身の偏見を通してしか語られない男性A。こんなのがプロか。そこらじゅうにあふれているブログでももっとマシな文章が載っている。


こういう偏見と無神経と無教養を傲慢に主張している輩を見ると生理的嫌悪感を覚える。