真っ暗な道

西中島から十三まで、淀川沿いの堤防をずーっと歩いて往復した。真っ暗で道がどう続いているのかも見えなかった。

こんなもんだな。

MP3プレイヤーで音楽を聞いていたけど、途中でわずらわしくなって切ってしまった。遠くの騒音が混ざりあって、響いているだけの輪郭のない音しか聞こえてこない。どこから聞こえてくるのかもわからない。自分と外界の境目がわからなくなりそうだった。

ときおり、誰かがいた。ウォーキングをしている人もいれば、何をしているのかわからない人も。真っ暗だから若いのか老人なのかすらわからなかった。足音と人影だけ。



真っ暗な景色を体に染みこませたかった。


すこし足の裏がジンジンする。ちょっとだけ健康になったかもしれない。