この男凶暴につき

最近、妙に自分の暴力性が頭をもたげるときが多い。


昨日もオレがすれ違おうとしているのに突然傘をさしたおっさんがいて、傘が当たりそうになったとき手が出そうになった。



無性に周りの見知らぬ人達が邪魔で仕方がない。特に道を行くだけの人達はそうでもない。社会性のない行動を取る人達が異常なくらいにウザったいのだ。


そこら中に座り込んでいるガキは踏みつけてもOKだと思うし、携帯電話で話しながら自動車や自転車に乗っている人は殺人未遂、あるいは傷害未遂で逮捕すればよいと思う。エスカレーターを塞いでいるカップルなどは蹴ってもかまわないだろう。マンガを読みながら歩いているおっさんは読んでいるマンガを顔に叩きつけてやればよい。


オレは何をこんなに怒っているのだろうか。もし他人がオレと同じことを言い出したら、「何をキーキー言ってるんだこのバカ」とオレは思うだろう。



こういった独善的な感情は肯定も否定もできない。こういうワガママな感情がなくなることは個人という存在を消し去ってしまうことになる。無条件に肯定すれば社会など成り立たない。


そして「要はバランスだ」といういつもの慣れた場所に落ち着く。バランスが取れた状態とは何か、をもっと掘り下げてみようと思う。ここには無間地獄が口を開けているけれど。