教育委員会への私感

今回の事件では、発生後、佐世保署が約5時間にわたり、6年生に事情聴取を行った。聴取が保護者の同席なしに行われ、しかもその間、父母らが校外で待たされ続けたため、市教委や学校に批判が寄せられていた。学習ルームの改装についても、市教委が独自に計画したたため、「保護者の意見を反映すべきだ」と反発する声が上がっていた。

実は教育委員会というのもがどういった人達で構成されているのか知らないのですが、とりあえず教育関係者という括りで話を進めます。


池田小事件のときも同じことを思ったのですが、非常時への対応が非常に稚拙だ。


教育関係者というのは、やはり一般的な社会人に比べると世間知らずなのだろうか。


学校における非常事態の場合、最優先は安全の確保、次に保護者への連絡という優先順位ではないかと思う。なぜ二番目が保護者への連絡なのかというと、子供に対して一番責任を担っているのが保護者だからだ。何があったのかを説明しなければ、家庭でどうすればいいのか保護者は判断できない。さらに保護者自身に安心してもらい学校が信頼されるためにも保護者への密な連絡は欠かせないはずだ。


今回の事件では警察のなすがままで学校関係者は事態に対してまったく無策であったように見える。市教委も閉じた活動しかしておらず、そこには「正しい」が最優先になっていて、現実を見ていない無知さが感じられる。


おそらく市教委は市教委で考えた末の行動であり判断なのだろうが、PTAの反発を招いている時点で結果として失敗しているとしか断じようがない。非常事態では密な連絡が欠かせない。もちろん情報統制も必要だし、希有な事件の中なかなか公表できるだけの情報がまとまらなかったのだろうとも思う。


それでも定期的な報告は必要だ。事態が進展していないのなら、事態に進展は見られない、現在こういう活動を行なっているといった中間報告を出せば、それだけでも周囲の安心感は段違いだ。そういう要領が市教委に見られない。


正直に言えば、今の状態では保護者たちは感情的になっていて全体を見渡す判断はできないだろうと思う。しかしだからこそ学校や市教委は保護者たちに対して慎重な対応をすべきだった。


オレの周囲にも仕事のトラブルを爆発するまで抱え込んで被害を大きくする人はいる。しかしそういう人は「無能」の烙印を押される。学校関係の事件の報道を見ると、学校関係者にはトラブルが爆発するまで抱え込む無能な人しかいないのかと思わされる。


あの教育関係の世界には外部にはわからぬ事情があるのかもしれない。しかしそれを言い訳にしてはダメだと思うし、これからそういった方々に息子をまかせる身としてはきちんと説明していただきたい。そして信頼関係を築きたいと思う。