社会貢献と家庭

ひとみさんは「もう少し体を大事にして、家族と過ごす時間をもっていてくれていればと思う。でも、仕事をやり遂げて亡くなった死に様は彼らしい」と話す。


自分の健康よりも家庭よりも、教え子たちのことを考えて逝った守口校長。さぞ職務に熱心な方だったのだろうと思います。この方の教え子たちは何にも代え難いものを教えてもらえたのではないかと思います。


その反面、奥さんの「もう少し体を大事にして、家族と過ごす時間をもっていてくれていればと思う。」という一言も重く感じられます。もっと個人として同じ時間を共有したかったのでしょう。


人には一日24時間しかありません。これはすべての人にとって同じ条件です。その中で自分の職務に何時間を割き、何時間を個人として過ごし、何時間を眠るか。それは人それぞれ違います。


もちろん正解なぞありません。どれだけ周囲の理解を得られるか、どれだけのものを残せるか。守口校長の人生は尊敬に値するように思います。そしてその人生を支えた一人は紛れもなく奥さんです。


奥さん自身の人生は幸せでしょうか。豊かなものだったでしょうか。せめて教え子だった方たちは奥さんにも感謝の念を持ってほしいと思います。



オレ自身、小学校〜高校の12年間、尊敬できる教師に出会ったことはありません。今でも軽蔑している教師は数人います。生徒に「オレの心に秘めておくから」と言ってレポートを書かせておいて校長に提出した教師や、生徒の質問に毎回「教科書をよく読めばわかる」「図書館で調べなさい」と言って逃げる教師。生徒が騒いでいようと寝ていようと何の関係もなくただ教科書を読み上げるだけの授業をする教師。


実名を挙げておきます。青山台小学校、青山台中学校、北千里高校です。


記事を読む限りでは守口校長のような方に出会いたかったな、と思います。まあオレ自身も決してほめられた生徒じゃありませんでしたが。