blogとワタシ

最近、いろんなポータルサイトISPでblogの導入が流行っている。

実を言うとオレ自身、はてなで日記を始めたときは二カ月も持てば上々と思っていた。今まで日記の類は1ヶ月続けばよい方だったから。しかしすでに十カ月ほど続いている。これはすごいことだ。道具がよければ人は変われるのだと実感した。

しかし普通の日記とどこが違うのだろうか。あるいは普通のWebサイトを作るのとどこが違うのだろうか。個人的なWebサイトはこれまで三つほど作ってきたが、すべて内容を充実させる前に自然消滅している。世界のどこかのハードディスクにまだ存在していることは知っているが、もう更新する気力も意欲もない。



オレ的に、はてなダイアリーが続いている理由は二つある。


一つはまとめる必要がないこと。思ったこと、考えたことをそのまま書けばいい。Webサイトとして運営しているとそうはいかない。テーマもあるし、構成も考える必要がある。blogではこういった手間が必要ない。思った通りのことを言葉にして書きつけるだけだ。


もう一つはどこからでも更新できること。Webサイトを更新するには基本的にファイルが手元にないとできない。なければダウンロードすればいいんだけれど、それにはFTPソフトも必要だし、第一そこまで手間をかけて更新するには時間も気力も必要だ。blogならネットにつながっていてブラウザが入っているPCがあればいい。オレの行動範囲ならたいがいの場所から更新できる。


ワインバーグ氏は「たいていのとき、世界のたいていの部分では、人がどれほどがんばろうとも意味のあることは何も起こらない。」と言った。しかし優れた道具は意味のあることを起こす力があるのだと思う。


ワインバーグ氏はこうも言っている。「合理的であるな、妥当であれ。」

blogは合理的ではない。冗長なトラフィック、中途半端に簡略化された書式、単純な編集機能。しかしblogほど現在の状況に対して妥当なシステムは他に見当たらない。



これからもblogは進化していくだろう。そしてblogは世界を変えていく。そして妥当なシステムではなくなっていくんだろう。