弱者の傲慢

これに対し太田明入所者自治会長は「謝罪は社会的なポーズとしか思えない」と抗議。入所者からは「何のために来たのか。絶対に許されないぞ」「弱い者をないがしろにすることはあってはならない。口先だけでの謝罪ではないのか」などと怒りの声が続出した。「入所者の家族が一番傷ついたのを分かっているのか」と涙ぐみながら訴える元患者もいた。


出ました。


差別問題は必ずこういう展開を見せるねぇ...


「謝罪は社会的なポーズとしか思えない」って社会的な謝罪なんだからそんなの当たり前。ホテルの支配人だって元々関係のない第三者なワケだから、共感もなければ理解もないのが当たり前。理解するほど時間があったわけでもないし。


「絶対に許されないぞ」って言うんなら完全に関係を絶って謝罪を受け入れなきゃいいだろ。ホテルの支配人も追い返せばよかった。批判もしなきゃいい。許す気がないんなら、全く関わらなければいいことだ。


「弱い者をないがしろにすることはあってはならない。」って、現時点で弱い者はホテル側なんですが、それを逃げ道もないところに追い込んでいるご本人は自分の言動をどう思うんでしょうね。




今回のホテル側の宿泊拒否が問題なのは当然。だが宿泊拒否が問題だとホテル側が自覚したのなら、これ以上責めるべきではない。差別への理解には時間がかかる。その猶予も与えずに感情論を怒鳴り散らす。今、差別を助長しているのが被差別者である自分たち自身だということがわからないんだろうか。


本来ならここで何がどう問題だったのか、今までどういった差別の歴史があったのかをホテル側に教えて理解を求めるべきだろう。感情論を振り回してどうする。感情を押しつけてどうする。(というかどうせぇっちゅーねん?)


世間でも今の状況を見て引く人はいるぞ? 味方を減らしてどうする。



現時点で弱者はホテル側。世論を味方につけた国立ハンセン病療養所側は強者の立場にある。それをいいことに理解される努力もせず過ちを犯した人を責める。何のことはない。国立ハンセン病療養所側の人間は「ハンセン病問題に無知な人」を差別してるだけだ。




薬害エイズ問題にしろ、慰安婦問題にしろ、"被差別者の立場"という武器を無差別に振り回す人達は後を絶たない。





いい加減、ウンザリだ。



ホテル側にも生活がかかっている人達がいっぱいいることを忘れてはいけない。