あら懐かしや

引っ越し後、まだ開けてない段ボール箱がまだ10個ほどある。全部本なんだが、すでに本棚はキャパを超えつつあり、開ける気が起きなかった。有らん限りの勇気を振り絞り、開けてみた段ボール箱には「トランテック」という技術系月刊誌が入っていた。


「トランテック」って確か「Dr. Dobb's JOURNAL」の後継誌じゃなかったっけ。副題が「マルチプラットフォーム時代のソフトウェア基礎技術情報誌」となっている。


第一号では「Linuxカーネルを読んでみよう」、第三号では「言語にとって美とはなにか?」なんていう特集が組まれてて、いかにも技術者系の目を引く企画だ。しかし千差万別の意見が飛び交いそうなテーマだ。下手な記事だとボロクソに言われるだろうな。当時の評判はどうだったんだろう?


そういえば途中で買わなくなったし、見もしなくなったなぁ、ほどなく廃刊になったんだろうか。と思っていたら。「DB Magazine」がその後継らしい。後継というにはえらく趣旨が違うことないか?


まぁいいけど。

こういった技術系雑誌の変遷をまとめたサイトってないかなぁ。パソコンに興味を持ち始めた頃は大きな書店に行っても「初歩のラジオ」とか「ラジオの製作」なんかと同じコーナーに三冊あるだけだった。「マイコン」と「I/O」と「RAM」だけ。どれもこれも、どうなったんだろう。


日曜日にニノミヤムセンに行って、「RAM」に掲載されたBASICプログラムを四〜五時間かけて打ち込んで、30分遊ぶなんてのを毎週やっていたなぁ。ゲーム自体はショボいから、30分もプレイすれば飽きちゃうんだけど、自分で打ち込んだプログラムが動いてるってのが感動だった。たまにマシン語のソースを含んだソースもあって、入力ミスしてると暴走しちゃって遊べないままお店が閉店、なんてこともよくあった。暴走したら入力したのは全部パーだから泣けた。時間があったらまた最初から入力してたなぁ。バカだな。


あれがオレの原点だなぁ、とちょっと思い起こしてみた。最近プログラミングがおもしろくないのは、動いて当たり前で感動がないからかなぁ。